時に無性に食べたくなる「チャーハン」。そんなとき、チャーハンのおいしい店を知っていればとても楽しい食事になるでしょう。
今回は札幌でおすすめのチャーハンの店を厳選してご紹介します。
各店ごとに、チャーハンと一緒に食べたい料理もちょっとだけご紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
それでは、そんなチャーハンの世界へご案内していきましょう!
案内係は地元のチャーハン好きライターakioです!
目次
店も“絶品です”とする「月見軒」のチャーハン
多くのラーメン店ではメニューに「チャーハン」を載せており、実際にチャーハンをラーメン店で食べることも多いことでしょう。
チャーハンを名物料理としている店も少なからず、「月見軒(つきみけん)」もその一軒です。
札幌でも老舗格のラーメン店でその「みそラーメン」(税込900円)の味には定評があります。

しかし何といってもこの店の名物は「チャーハン」(税込800円)。
印象的なのは店の「お献立」に貼られたコメントに「絶品です」の文字があること。それほどまで自信のある一品なのです。
その“こだわり”はまず「米」、北海道長沼産の「ふっくりんこ」を使い、固めに炊き上げます。
次に「塩」は厳選した3種類をブレンドして味を深めています。さらに「ラード」を厳選、これらの素材を活かしたチャーハンに仕上げます。
出来あがりは程よい硬さのご飯がパラパラ感を演出しつつ、しっとりしたスープの味にラードのコクが絶妙のバランスをみせてくれます。
なお、この店では単品で注文するお客さんが多いのか「セット(半チャーハンなど)」がありません。
シェアしたい場合など、その旨伝えれば取り分けて提供してくれるよ(2人なら普通盛300gを1/2ずつ、3人なら大盛450gを1/3ずつ)。
そのマッチングは札幌の“ベストチャーハン”と評価するファンも少なくないのです!
「信玄」で“締め”のらーめん&チャーハン
すすきの中心部からは少しだけ離れた場所に深夜でも行列を作るラーメン店があります。「らーめん 信玄(南6条店)」です。
ラストオーダーが午前1時ということもあり、すすきので飲んだ後の“締めラーメン”として人気になっています。
この店では「信州(コク味噌)」(税込800円)「越後(辛味噌)」「土佐(あっさり塩)」など、戦国時代の地名になっている点がユニークです。
そういえば店名の「信玄」もあの有名戦国武将ですね!

そしてこの店のサイドメニューとして「チャーハン」は外せません。
ラーメンと同じ具とともに炒められた米粒はラードを纏って輝き、紅しょうがの赤色も映えています。
パラッとした食感で、コクのあるしっかりした味付けになっており、定番の「信州(コク味噌)」がややマイルドな味なので、まさにベストマッチ!
このチャーハン、値段は400円と手頃で、盛りもやや控えめなのは単品料理というよりも、サイドメニューとして(ラーメンとの)「セット」を想定しているからでしょう。
ガッツリ食べたい!というならば、150円で大盛りにできますよ。
やっぱり、すすきの飲みの “締め” には「信玄」のらーめん&チャーハンで決まり!
名店ならではの“チャーハン”「純連」
「純連(じゅんれん)」といえば、札幌を代表するラーメンの老舗です。
もちろん札幌から「味噌ラーメン」を全国に知らしめた店ですが、実は「チャーハン」(税込740円)も名物になっています。
コンビニなどで売られている「冷凍チャーハン」のラベルに「純連」の文字を見かけたこともあるでしょう。
なぜ、そんなに「純連」のチャーハンが人気を集めるのでしょうか?
その理由はまず「チャーシュー」にあります。
純連のラーメンに使われるチャーシューは“秘伝のタレ”に漬け込んだ肩ロースで、ラーメンの重要なパーツとなっています。
そのチャーシューをチャーハンの具材として炒めることで、“秘伝”の味がしっかり全体に行きわたります。
さらに最高級のラードを使うことで、コクのある深い味わいを実現しているのです。
おすすめは「半チャーハンセット」(税込1,230円)。ラーメンは味噌・醤油・塩(単品では各税込850円)から選択できます。
チャーシューの味付けやラードのコクなど、ラーメンと共通の素材を使っているので、その相性は抜群といえます。
チャーハンはテイクアウトして、家でゆっくり味わうこともできますよ!
「直伝屋」のラーメンに必須の“半チャーハン”
「直伝屋(じきでんや)」は地下鉄円山公園駅直結の「マルヤマクラス」3階レストランフロアにあります。
この店は有名ラーメンコンシェルジュのプロデュースですすきのにオープンし、その後円山に移転してきました。
コンセプトは「札幌の伝統的なスタイルを大切にしつつ新しさも取り入れたラーメンを提供したい」というもの。
同時に「札幌の味を直接伝え、広げたい」という思いは店の名前に反映されました。
そのこだわりは店に入れば分かります。客席からは調理場が見えるようになっており、ラーメンの調理が始まると大きな「炎」が立ち上ります。
この「炎」こそが札幌ラーメンの伝統で、炎で野菜を煽ることで香ばしさを加えているんですよ!
看板メニューの「札幌味噌ラーメン」(税込850円)は味噌や麺にもこだわって、札幌伝統の味を再現しています。

そんな「直伝屋」でおすすめの一品が「半チャーハン」です。直伝屋ではこのチャーハンを店のラーメンとよく合う“サイドメニュー”として用意しています。
ラーメンに負けないしっかりした味付けで、スープとの相乗効果で旨みが増しますよ!
これこそは直伝屋のラーメンに“必須”の(半)チャーハンといえるのではないでしょうか?
札幌で“チャーハン”といえば「七福食堂」
札幌で“チャーハンの店”といえば「七福食堂(しちふくしょくどう)」の名が多くあがるはず。
それくらい七福食堂のチャーハンは人気があるのです!
場所は創成川沿いにある「中央バス札幌ターミナル」の地下食堂街。50年以上の歴史のあるビルなので、その雰囲気は まさに“昭和の食堂街”を思わせます。
そんな中に店を構える「七福食堂」も懐かしさを感じる造りで、看板と暖簾には「おでん」の文字。
元々は「おでん」をメインに丼物や各種の定食を提供する食堂なのです。
しかし昼時には行列ができるほどの賑わいとなり、席に着いたお客さんの口からは次々と「チャーハン!」の注文が飛び交います。
その割合はなんと9割近く!
さて、どんなチャーハンなのでしょう?
目の前に登場したチャーハンは肉・玉ねぎ・人参に卵と炒めた、どちらかといえば家庭的な仕上がりです。
なかなかのボリュームに見えますがこのチャーハン、サラダに味噌汁もついて何とワンコイン!
この内容でこの値段はどう考えてもお得です!
そしてひと口食べてみれば、このチャーハンの人気ぶりに納得するでしょう!
ぜひ一度お試しあれ!
「千日前」のチャーハンは“あんかけ”にぴったり
「中華料理 千日前(せんにちまえ)」は札幌中心部やや西の16丁目。
近くには札幌医大などの病院が多く、その関係者の食堂としても愛される“町中華”です。
料理も中華全般ひとそろい用意されていますが、得意とするのは“あんかけ”系の料理。
麺なら「広東メン」や「あんかけ焼きそば」などの定番ものが人気ですが、名物は何といっても「シャレンタンメン」(税込750円)です。
ランチタイムは病院関係者で混むので、時間を少しずらしましょう。

そしてもう一つ、「チャーハン」も忘れてはいけません。
それはこのチャーハンが“あんかけ”にぴったりだからです。
味付けはシンプルでやや控えめながら、あんかけの塩気と組み合わせて旨みを感じるまさに“ベストコンビ”といえるもの。
この「半チャーハン」とシャレンタンメンとの「フリーメンセット」が1,000円で用意されています。
半チャーハンといいながら(半分ではなく)やや小盛り程度の量なので、お値段的にもお得なセットだよ!
半チャーハンはラーメン各種(みそ・塩・醬油)と組み合わせた「Wラーメンセット」(税込900円)もあります。
ここ「千日前」のチャーハン、ぜひ麺類と組み合わせて食べてみてください。味も値段も”お得感”たっぷりです!
町中華の“目玉チャーハン”「進龍」
札幌第二の繁華街と呼ばれる「琴似」の地元民に人気の中華料理店が「進龍(しんりゅう)」です。
この店も庶民的な“町中華”で、 ベテランの女性スタッフがアットホームな雰囲気の中で鍋をふるっています。
メニューには各種の「麺類」がズラリ、さらに「餃子」「中華丼」「野菜炒め」なども並びます。
今回のおすすめは「チャーハン」(税込600円)です。
この店のチャーハンは町中華らしい“昔ながら”のシンプルな作りで、その味わいは懐かしさも感じます。
そしてこのチャーハンの“特別版”が「目玉チャーハン」(税込700円)。
その名のとおり目玉焼きの乗ったチャーハンですが、このちょっとしたトッピングがとても贅沢な気分にさせてくれるから不思議です。
これぞ、町中華ならではの“昭和の贅沢メニュー”といえるでしょう。
この店は中華料理店ながら「カツカレー」(税込850円)が隠れ名物となっていて、多くのファンがこのカレーを食べに訪れます。そのカレーにも目玉焼きの乗る 「目玉カレー」(税込700円)がありますよ。
その名も“絶品チャーハン”「とまり木処 ひだまり」
今回の特集では自らのチャーハンを「絶品」と評する店もありました。
それだけ自信の表れともいえますが、ここでご紹介する「とまり木処 ひだまり」では品書きそのものを「絶品チャーハン」としちゃっています!
その自信は料理を食べれば納得です!
この店のご主人は幅広い料理ジャンルを修めた腕利き料理人です。
その技術を活かし、昼はラーメン、チャーハン、カレーなどを提供、夜は各種の居酒屋メニューを楽しめます。
そしてそのご主人が自信を持って名付けた一品が「絶品チャーハン」なのです。

値段はランチタイムには税込550円、夜も680円と手頃な設定となっていますが、それだけではありません。
このチャーハン、普通盛りでも500g近いボリュームがあります!
そして「ハーフ」にしても半分ではなく7割ほどが盛られるというサービスぶりです。
もちろん味もお墨付き。基本の「五目チャーハン」はパラッとした炒め具合で、味付けはシンプルゆえにその旨みが際立つものです(そのほか「シラス高菜チャーハン」「キムチチャーハン」などもあります)。
ラーメン店の店長経験もあるご主人得意の「らーめん各種」と「絶品半チャーハン」のランチセット(B)は850円。
半チャーハンが他の店の普通盛り並みの量なので、チャーハンは“タダ(無料)”みたいなものです!
ぜひそんな「絶品チャーハン」、一度食べてみてくださいね!
まとめ
札幌でチャーハンを食べるならおすすめ!という店をご紹介しました。
ラーメン店ではラーメンスープを使ったり、中華料理店ではユニークな味付けや食材に工夫したりする店もありました。
今回セレクトした店はどの店もチャーハンを“売り”にしている店ばかりなので、どの店に行ってもハズレはありません!
ぜひ、札幌でおいしいチャーハンを味わってくださいね!