札幌といえば“スープカレーの街”として知られます。繁華街には有名スープカレー店が軒を連ね、郊外にも広く点在するなどその人気のほどがわかります。
そんな札幌で“あえて”の「ルーカレー」で勝負する店もあります。ご当地グルメとまでされるスープカレーに対抗して生き延びるどころかさらに多くのファンを獲得している店ばかりです。
今回はそんなルーカレーのおすすめ店をご紹介しましょう!
「へぇ~、札幌にこんなカレーの店があるんだ」きっとそう思うはずですよ!
ご案内は地元のカレー好きライターakioです!
目次
札幌を代表するルーカレー「クロック」
札幌で“ルーカレー”といったとき、多くの人がその名をあげる店が「クロック」。スープカレーの街札幌に“欧風カレー”をベースとしたルーカレーを広めた店です。
場所は円山公園駅から徒歩だと30分近くかかるので、車の利用がおすすめです。
この店のカレーは(メニューの表記によれば)「たっぷりの野菜とフルーツをピューレ状に煮込み、コクと深みを求めた」もの。
確かにしっかり煮込まれたカレールーは“濃厚さ”が特徴で、旨みの凝縮感があります。
そのため(これもメニューにありますが)食べ方は「ルーの量を少しずつ」。それでもご飯とのバランスが取れた良い味になります。
「ビーフ」は肉とルーが別々に出されます。
メニューは「ビーフ」「チキン」「ポーク」(税込 830円~)という定番ものをはじめ、「骨つきチキン」「シーフード」「チーズオムレツ」「スペアリブ」「ソーセージ」「チーズ」というラインアップがそろいます。
札幌でルーカレーなら、まずはここ「クロック」に訪問!
それが“お決まり”です。
札幌の老舗人気店「カリーハウス コロンボ」
「クロック」と並ぶ札幌ルーカレーの人気店が「カリーハウス コロンボ」!
こちらは対照的に、札幌駅~地下歩行空間に直結したビル地下飲食街にあるとても便利なカレー店です。
カウンター10席だけ店の前には常に行列、店もテキパキ対応してくれる気持ちの良さがあります。
創業は昭和48年(1973年)という歴史のある老舗です。
カレーもこれまた(クロックとは)対照的な“水分の多い”タイプですが、これがこの店のやや固めに炊かれたご飯に相性が抜群!
玉ねぎをじっくり煮込んだ甘みと程よくスパイスの効いたカレーです。
一番人気は注文を受けてから揚げる「カツカレー」(税込 870円)。サクサクに揚げた衣にサラリ系のカレールーが“ソース”として最強のコンビになっているからでしょう。
もちろん定番系の「ポークカレー」や「ビーフカレー」(各税込 820円)もありますよ。
曜日で変わる「日替わりカレー」(税込 900円)もあり、中でも水曜日の「煮込みハンバーグカレー」はカツカレーに並ぶこの店の人気メニューです。
そして「ルーの無料追加」もこの店ならではのサービスで、食べ放題のライスもあるので、カレーを思う存分楽しむことができます。
札幌駅近くでカレー!というときはここ「カリーハウス コロンボ」に“ちょいと”寄ってみてくださいね!
元金庫室で人気のカレー「カフェ エッシャー」
札幌駅近くで、有名店「コロンボ」に並ぶ人気店が「カフェエッシャー」です。
その名のとおり本来は喫茶店ですが現在はランチタイムのみの営業で、ほとんどのお客さんが名物の「カレー」を食べにくるというほぼ“カレー専門店”の様を成しています。
かつては証券会社が入っていたビルの地下にあり、この店の部屋は元金庫室でした。
店に入り着席するとカレー(だけ)のメニューが置かれます。そうです。ここはカレーの店?なのです。
レギュラーメニューは8種類、すべてルーカレーです。
人気は「なすとひき肉のカリー」(税込 780円、上写真)
素揚げのなすたっぷりのひき肉、大きめのジャガイモにニンジンという組合わせ。
ルーカレーらしい口当たりのまろやかさが特徴ですが、しっかりスパイシーさとコクも感じます。
その他「かつカリー」(税込 820円)や「大エビフライとエリンギのカリー」(税込 850円)なども人気で、「季節限定」のカレーもあります。
そして食後に出してくれるコーヒーを飲んだとき、その旨さにこの店が喫茶店だったことに改めて気づくはずです!
店名がすべて!「さっぽろルーカレー NAGAMIYA」
この店の特徴はその店名がすべてを表しています。「さっぽろルーカレー NAGAMIYA」と、ルーカレーの専門店であることは疑いようのない名前ですから!
地下鉄東西線の西11丁目から西に5分ほど歩いた場所。店の前には「スパイス研究中」という幟が立っています。
そう、この店の看板のカレーは「スパイシーチキンカレー」(税込 790円~)。この店が研究を重ねて辿り着いた現在形です。
その名のとおりスパイシーさが前面に来るルーですが、キレの良い口当たりで柔らかく煮込まれた鶏肉とのマッチングも取れています。
面白いのは「カッタミータ」というインドのお菓子がトッピングされていること。その食感と少しの酸味がカレーにアクセントを加えてくれます。
そして「特製ハンバーグカレー」(税込 1,150円~)がもうひとつの名物で、カレーはこの2種類(ハンバーグ無しのビーフカレーを含む)だけ。それだけ力の入ったメニューといえるでしょう。
ハンバーグは札幌の人気店「洋食コノヨシ」の監修のものです。
スパイシーチキンと特製ハンバーグ、どちらも魅力的で悩んでしまう。
そんなお客さんのために、しっかり「あいがけ」(税込 1,500円~)も用意されていますよ!
ハンバーグならこの店も!「欧風カレー KEN」
「ハンバーグ」ならこの店も紹介しないわけにはいきません!「欧風カレー KEN」です。
最寄り駅は地下鉄東豊線の北13条駅。幹線道路(環状通)に面し、13台もの駐車スペースもありますよ。
この店の不動の名物「ハンバーグカレー」(税込 1,590円)は券売機で食券を買う時点で「時間がかかります」とあり、さらに「提供時間は最短で20分、混雑時には20~40分かかります」とまであります。
一見、面倒な店かと思いきやこれこそが“本物の味を追求”している証なのです!
「ハンバーグカレー」(写真)はライスの上にハンバーグがドン!と乗って登場します。
カレーは別盛りで、最初にハンバーグをスプーンで割ると肉汁がライスにしみわたります。そこにカレールーをかけることで、このカレーの味が完成します。
カレールーは「じっくり炒めた玉ねぎとフォンドヴォライユ(鶏のダシ汁)をベースに野菜・果物のペーストを加え、バターで仕上げています」との説明があります。
「欧風カレー」というだけありフレンチの技法を使っています。
その他「チキンレッグカレー」(税込 1,090円)もハンバーグに並ぶ人気のメニュー。「今日はハンバーグ以外がいいな」というときにはこちらもおすすめです。
積丹のうに丼屋が営むカレー店「円山教授」
札幌で“北海道らしいカレー”を食べるなら「円山教授」をおいて他にないのではないでしょうか。
店名のとおり、札幌のオシャレ&グルメタウン「円山」にあります。
その理由はこの店、“うに”の産地として有名な「積丹」のうに丼屋「田村岩太郎商店」が直営する店だからです!
「浜カレー」(税込 1,600円、上写真はうにトッピング)を見れば、さすがはうに丼屋!
いかにも“北海道らしい海鮮カレー”ではありませんか!
具材は甘エビの素揚げにイカ・ホタテ・ホッキ貝、そして茄子・人参・パプリカ・ブロッコリーにズッキーニ。見た目も華やかなカレーになっていますが、カレーも甘エビで取ったダシに海老オイルなどを使ってしっかり味も追い込んでいます。
この「浜カレー」、煮込みタイプ(税込 1,550円)もあり、見た目はやや地味になりますが、こちらは煮込まれた味の深さが魅力です。
「うにトッピング」は、積丹うにの漁期である6月~8月(不定期)限定です。
札幌に来たならぜひ「円山教授」で、北海道のカレーを満喫してくださいね!
カレールーを使い分ける「咖哩屋 梵」
札幌のルーカレーの専門店の中でも「咖哩屋 梵(ボン)」は、そのこだわりで多くのファンを持つ店です。
場所は地下鉄東西線、二十四軒駅3番出口を出れば1分というアクセスの良いところです。
そしてこの店のこだわりとはなんと “使う具材(肉)によってカレールーを使い分けている” こと!
その具材とは「ビーフ」「ポーク」「チキン」の3種類(※)。
まずはビーフ。「フォンドヴォーと赤ワインでトロトロになるまで煮込んだ欧風カレー」とメニューに説明のあるように、旨みとコクのバランスの良いカレーに仕上がっています。
そしてポークは「野菜や果物を煮込んでうまみとスパイスを強くしたスパイシーカレー」とあり、家庭的な味を感じさせつつスパイスはしっかり効いており、さすがは専門店と思わせる味。
さらにチキンは「鶏肉にぴったりのトマトベースカレーに生クリームでまろやかさをプラス」したというカレーです。
さて、あなたはどのカレーを選びますか?
どのカレーを選んでも、それぞれに最適のルーに仕上げたカレーなのでハズレは無いはずです!
(※)各カレーの値段はランチとディナーで異なります。オプションメニューもいろいろあるので、詳しくは公式ホームページでご確認くださいね。
営業時間 :平日・祝日11:00〜14:00、18:00〜21:00
土曜日11:00~15:00、18:00~22:00、日曜日11:00~21:00
定休日 :月曜日
電話番号 :011-624-7223
席数 :16席
駐車場 :有り(店前2台)コインパーキングあり(60分無料)18時までは隣の駐車場に駐車可
支払い方法:カード可、電子マネー(Suica、iD、QUICPay)
宅配 :可(出前館)
テイクアウト :可
アクセス :地下鉄東西線二十四軒駅 5番出口 徒歩1分
住所 :札幌市西区二十四軒1条4丁目3-12 興発ビル1F⇒Googleマップ
予約&クーポンを確認⇒公式サイト/食べログ/HotPepper
まとめ
以上、札幌のおすすめルーカレーの店特集でした!
スープカレーで有名な札幌ですが、ルーカレーの名店もあることがお分かりいただけたかと思います。
どの店でもそれぞれの“名物ルーカレー”が食べられるので、ぜひこの記事を参考に札幌でのルーカレー体験を楽しんでくださいね!