JR小樽駅から徒歩9分ほどの色内大通り沿いに建つ都市ホテル「OMO5小樽 by 星野リゾート」。
星野リゾートが運営する「OMO(おも)」ブランドは、ただ宿泊するだけの施設ではなく、その地域の魅力を最大限に満喫できる食事やアクティビティを提供することで注目され、話題を集めています。
この記事では、「OMO5小樽 by 星野リゾート」が提供する宿泊者のみが食べることができるこだわりの「食事」に特化してレポート。
実際に宿泊し試食した、北海道の食の幸をたっぷりと使ったおいしい食事のラインナップをご紹介します。
目次
- 1 「OMO5小樽 by 星野リゾート」ってどんなホテル?歴史的建造物の良さを残した素敵な空間へ
- 2 「北海道食材」と「スペイン料理」がコラボレーション!メイン料理はボリュームたっぷり
- 3 好きなものを好きなだけ!ビュッフェスタイルで楽しむタパスはアルコールのお供にもぴったり
- 4 飲み物はフリードリンク!バーカウンターで楽しむスペインワインとノンアルコールサングリア
- 5 ひと口サイズでも十分な満足感!種類豊富なデザートビュッフェにも注目
- 6 揚げたてチュロスに舌鼓を打つ!豪華な朝食で1日のエネルギーをしっかりとチャージ
- 7 ホテルにいながらも「北海道の食」を満喫できる!心がこもったおもてなしに感動した1泊2日
「OMO5小樽 by 星野リゾート」ってどんなホテル?歴史的建造物の良さを残した素敵な空間へ
北館、南館の2つの建物で構成されている「OMO5小樽 by 星野リゾート」。
フロントや大浴場、客室などがある北館は比較的新しめの雰囲気ですが、隣接する南館は小樽市指定歴史的建造物にも指定されている「旧小樽商工会議所」の建物をリノベーションして利用。
南館の1階と2階は客室となっており、3階の1フロア全体が今回ご紹介するレストランです。
レストランへは南館のエレベーターで行くことが可能。
建物が建てられた大正の雰囲気を残しつつ、令和の時代に綺麗に生まれ変わった3階のレストランは席間隔が広く、周りを気にすることなくゆったりと食事を楽しむことができます。
ディナーの料金は1名6,600円(税込)。
食事の時間は、17:30~21:30の間であらかじめ希望の時間帯を予約サイトから押さえておきましょう。
カフェタイム(11:00~15:00)とバータイム(20:00~23:30)は宿泊者以外も利用することが可能です。
ひと際目を惹くのが、天井に交互に並ぶ赤と黒のガラス製のシャンデリア。
白やブラウンで統一されたモダンな空間の中に、この2つのカラーが際立ち良いアクセントとなっています。
「北海道食材」と「スペイン料理」がコラボレーション!メイン料理はボリュームたっぷり
席に通されると、そこにはすでにカトラリーがセットされていました。
「OMO5小樽 by 星野リゾート」で提供される料理は、スペイン料理に北海道らしさのエッセンスを加えたオリジナルのもの。
歴史的建造物に宿泊するスペインの旅行文化から「ホテルでのひと時」を連想し、海の幸を生かした料理が多いスペイン料理は「港町・小樽」のイメージとリンク。
この北海道食材をメインにスペイン料理を楽しむスタイルは、まさに「OMO5小樽 by 星野リゾート」のイメージにぴったりです。
メインは「ニシンのミックスパエリア」と「豚肉のグリル」の2種類。
スペイン料理の代表格・パエリアを、かつて小樽で盛んに獲られていた「ニシン」と使って北海道風にアレンジした「ニシンのミックスパエリア」。
消費が低迷する「ニシン」の魅力を再発見することができる、ぜひとも食べて欲しい注目のひと品です。
小骨が多く食べにくいといわれるニシンも、特殊な製法によって調理を施せば、骨まで食べることができるふんわり食感に大変身!
魚介のだしが染み込んだパエリアのお味は少し濃いめ。レモンをふりかけてさっぱりといただくのも良いでしょう。
分厚くカットされた豚肉を贅沢に使った「豚肉のグリル」。
添えられている野菜のいろどりが鮮やかで、見た目だけでもかなり食欲がそそられるひと品です。
また、山わさびをトッピングすることで、ピリッと程よい刺激とさわやかさが加わりさらにお肉がおいしくなるんですよ!
低温調理でピンク色に仕上げられ、肉汁を閉じ込めた豚肉のあじわいはとても濃厚!
噛みごたえのある食感は満腹中枢を刺激し、しっかりとお腹がいっぱいになります。
好きなものを好きなだけ!ビュッフェスタイルで楽しむタパスはアルコールのお供にもぴったり
「タパス」と呼ばれるスペインの前菜が一直線に並ぶビュッフェエリア。こちらから好きなものを好きなだけ取って、自分の席でいただきます。
タパスのラインナップはその日の仕入れやシーズンによって異なりますが、今回は取材時に提供されていたものをご紹介しますね!
パンの上に乗っているのは、鱈とじゃがいものペーストの上にサーモンを乗せた「ブランダーダ」。
オリーブオイルの風味がほのかに香り、魚のうまみと適度塩気もあるので白ワインとの相性がぴったりでした。
エディブルフラワーがトッピングされいろどりも鮮やかな「カタルーニャ」は、ほうれん草を炒め、レッドソレル、ローストした松の実などを和えた栄養たっぷりなひと品。
赤と黄色のトマト、グリーンとブラックのオリーブをマリネした「トマトとオリーブのマリネ」は、素材の味が濃厚で、どんどん食べ進めてしまいクセになりそうなあじわいでした。
生ハムとじゃがいものペーストに細かいパン粉をまぶして揚げた「クロケッタ」は、日本でいう「コロッケ」のこと。
クリーミーな舌触りと生ハムの塩気がたまりません!
真っ赤なパプリカがトッピングされた「たこのガリシア風」。
粗くつぶしたじゃがいもとやわらかく調理したたこに、パプリカパウダーをかけたシンプルなタパスです。これもお酒によく合いました。
揚げた豚の皮に生ハムを添えた「チチャロンと生ハム」は豚づくしのタパス。
添えられたししとうのグリーンが映えますね!
6月までの限定でラインナップされていた「白魚の唐揚げ」。
今は内容が変更されているようなので、新たなラインナップがとても気になります。
早速私も、ビュッフェエリアからタパスをいただいてきました。
まずは少しずつ点盛りにして、それぞれのおいしさをあじわうことに。
この日のラインナップには、北海道を代表する野菜「じゃがいも」が多く使われていたので、じゃがいも好きの私としては大満足の内容!
生ハムも大好きなので、「クロケッタ」と「チチャロンと生ハム」の2つはおかわりしていただきました。
クロケッタはこのトロトロ感がたまりません♪
じゃがいもでできているのに、まるでクリームコロッケのよう。
香味オイルのきいた「カタルーニャ」と交互に食べると、もうお酒が止まらなくなってしまいそうでした(笑)
飲み物はフリードリンク!バーカウンターで楽しむスペインワインとノンアルコールサングリア
エレベーターの正面には、自由にドリンクが飲めるバーカウンターがあります。
ワインはアルコール入りのものが3種、ノンアルコールのものが2種ラインナップされています
お酒が苦手な人のために、ノンアルコールのサングリアや紅茶、コーヒーなども提供されています。
フリードリンクバーでは、赤白ワイン・チャコリ・ソフトドリンクカクテルを無料でいただくことができます。
白ワイン好きの私がまずいただいた「チャコリ」は微炭酸ワイン。こちらはスペインのものです。
酸味が強いワインのため、高い位置から注ぐことによって空気を含んでまろやかになります。
ボトルを高く上げて一気に注ぎ込むパフォーマンスも間近で楽しめるので、ふわりと舞うワインの香りと共に臨場感を味わってください。
ひと口サイズでも十分な満足感!種類豊富なデザートビュッフェにも注目
タパスが並んでいたエリアの奥には、最初のお客さんの食事がある程度終わった頃を見計らって「デザートビュッフェ」のコーナーが登場します。
濃厚なチョコレートのあじわいを楽しめる「チョコレートムース」。お腹がいっぱいでも思わず食べ進めてしまうほど滑らかな舌ざわりです。
小さめのガラスカップに入った見た目も可愛くて◎
サクサクのパイ生地の食感が楽しい「アップルタルト」は、細長くカットされているので、ナイフとフォークを使ってひと口大に切っていただきましょう。
チーズ好きにはたまらない、こんがりと焼き色がついた「バスクチーズケーキ」は、食べやすいスクエアカットになっています。
丸く盛り付けられたムースにピスタチオとアーモンドチュイルがトッピングされた「トゥロン」は、他のスイーツに比べてやや甘さ控えめ。
食後の口直しにもぴったりのデザートですよ!
丸いココットに入った「カタラーナ」は、濃厚なカスタードのなめらかさとサクサク食感のキャラメリゼがおいしい、甘党さんにおすすめしたいひと品。
料理ですでにお腹いっぱいとなっていたのですが、やはりスイーツは別腹。
私は「チョコレートムース」「トゥロン」「バスクチーズケーキ」の3種類をチョイスしいただきました。
本当は全種類食べてみたかったんですけどね…。
揚げたてチュロスに舌鼓を打つ!豪華な朝食で1日のエネルギーをしっかりとチャージ
翌朝レストランは朝食会場へ姿をチェンジ。提供時間は7:00~10:00の3時間で、1名2,300円でいただくことが可能です。
ディナーとは違って、朝食は完全ビュッフェスタイルになります。
朝食ビュッフェのラインナップは洋食、和食共にとても充実。
これだけ豪華だと、ついつい目移りしていっぱい盛り付けてしまいそうですね!
朝食ビュッフェ一番の目玉は、お客さんから見えるオープンキッチンにある大きな鍋でぐつぐつと揚げられる本格的な「チュロス」。
ぐるぐると流し込まれた生地がこんがりと揚がり、できたてのチュロスからはいい香りが漂います。
とろ~り濃厚なホットチョコレートソースが添えられたプレートに並ぶ、1人前にカットされた揚げたてのチュロス。
冷めてもおいしくいただくことができますが、せっかくなので揚げたての状態で食べてみましょう。
表面はサクサクなのに、中はふんわり。
チョコレートの甘さと脂のこってりとしたあじわいでお腹も満足です。
この朝食ビュッフェはパンのラインナップがとても豊富です。カラフルなおいりがトッピングされたマフィンやフルーツが乗ったデニッシュなど、フォトジェニックな見た目にも食欲がそそられます。
気になるパンを数種類持ち寄り、テーブルで同伴者とシェアして食べ比べるのも◎
こちらも目の前で調理風景を見ることができる、じゃがいもがたっぷりと入った「トルティージャ」というスペイン風オムレツ。
洋食にも和食にも合うシンプルなあじわいなので、ぜひ朝ごはんのひと品に加えてみてはいかがでしょう。
トマトの酸味と生ハムの塩気がちょうどいい「パンコントマテ」もおすすめ。
大きな鍋で登場する洋食モーニングの定番、ウィンナーやスクランブルエッグ。
サラダビュッフェの根菜は、まるでツリーのようなおしゃれな盛り付けに感動しました。
フルーツも充実のラインナップ!朝のフルーツは体にいいので、ぜひとも食べておきたいですね。
フルーツをそのまま食べることが苦手な人でも、「フレーバーウォーター」で手軽にフルーツのおいしさと栄養をチャージすることができます。
バーカウンターに設置されたドリンクサーバーから好みのフレーバーをテーブルに持っていきましょう。
和食派の人以外にも人気がある、いくらがたっぷりと乗った「パフェチラシ」。
小さめのグラスに詰め込まれた具材の断面がパフェのように美しい創作ちらし寿司です。
地元・小樽の「南樽市場」とコラボレーションした和の惣菜も充実。白いごはんのお供にぴったりですよ。
ご飯はなんと、鉄窯の中に入っていました。これは見るからにとてもおいしそう!
汁物は味噌汁のほか、洋食に合うコーンスープも用意されていました。
ラインナップを見て気になったものを集めて、私も洋風の朝ごはんをコーディネートしてみました。
ちょっぴり盛りすぎた感じはしますが、どんどん箸が進み、たっぷりお腹を満たすことができて大満足です。
体にやさしいラインナップを心掛けつつ、食べたいと思ったものだけを選りすぐって和のコーディネートにも挑戦!
しっかりと朝ごはんを食べることで寝ぼけた体もしっかりと目を覚まします。
ホテルにいながらも「北海道の食」を満喫できる!心がこもったおもてなしに感動した1泊2日
取材へ伺ったこの日は雨が降っていて、思うように小樽の街を散策することができず…。
しかし、細やかな配慮が行き届いたスタッフの皆さんのおもてなしと、バラエティに富んだおいしい食事を堪能できて大満足の滞在でした。
この記事では「OMO5小樽 by 星野リゾート」内のレストランに特化してお伝えしましたが、別記事では同ホテルの施設紹介や独自のアクティビティについて詳しく紹介しています。
ぜひ両方の記事を合わせて読んでみてくださいね!
※紹介した内容は取材当時のものであり、時期によって食材の産地や提供内容が異なる場合があります
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