星野リゾートが運営する都市ホテル「OMO(おも)」の北海道2つめのホテルとして誕生した「OMO5小樽 by 星野リゾート」。

小樽運河からほど近い色内大通り沿いに建つそのホテルは、「小樽市指定歴史的建造物」に指定されている「旧小樽商工会議所」の建物をリノベーションし、客室やレストランのある「南館」がそれにあたります。

また、「OMO」一番のコンセプトである「ホテルの外に出て楽しむ」ことに特化した、小樽の街の魅力をたっぷりと感じることができるアクティビティも開催。

宿泊した際に体験した「OMO5小樽 by 星野リゾート」独自のアクティビティをレポートします。

「小樽市指定歴史的建造物」に宿泊!豪華なのにどこかレトロな客室は居心地も雰囲気も抜群

フロントや客室のある「北館」は、令和の時代に建てられた新しい建物です。

まずはこちらでチェックインを済ませ、客室へ向かいます。

フロントの脇にはアメニティが設置されているので、歯ブラシや綿棒など必要なものはここから持っていきましょう。

北館から南館へは館内の連絡通路を通って移動します。

大正時代に建てられた建物を利用した「南館」の雰囲気は、明るくスタイリッシュな「北館」の雰囲気と違ってとってもレトロ。

廊下の照明や一部の家具は、当時の商工会議所で使用していたものをそのままインテリアとして利用しています。

館内にはエレベーターが1つあり、3階にあるレストランへ移動する時はこのエレベーターを使います。

エレベーターが混み合っている時は、1階と2階の移動は階段を使いましょう。

この階段も商工会議所時代に使われていたものをそのまま使用しているので、手すりやステップの傷や素材感に歴史的な情緒を感じます。

今回宿泊したのは、「旧商工会議所」だった建物を客室とレストランとしてリノベーションした「南館」2階のお部屋。

部屋番号は足元に記載されていました。

広いベッドが2つとL字のソファーが配置された、ひろびろとした家具の配置が特徴の「デラックスルーム」。

ベッドの正面には大きな壁かけのテレビが設置されています。

ベッドに置かれていた、パッチワークのデザインがかわいい「OMO」のロゴ入りクッション。

ベッドの奥の引き戸は、2人並んで身支度ができる広々とした洗面所へ続いています。

モノトーンを基調とした大理石調の壁や床が高級感を醸し出していますね!

洗面所の隣には広い浴室があります。こちらも洗面所と同じくモノトーンのデザイン。

浴室の扉はガラスでできています。

お手洗いは部屋の入口側に配置されています。

室内で使える電気ケトルやカップもモノトーンで統一され、部屋の雰囲気の邪魔をしないデザインに。

細部までインテリアや備品のデザインにもこだわり、歴史的建造物の雰囲気を壊さないその努力に思わず脱帽です。

客室にはリームウエアが設置されていないので、あらかじめフロントのある北館で自分の体に合うルームウエアをレンタルしておきましょう。

チャコールグレーに「OMO」のロゴがデザインされた、通気性が良く着心地の良いデザインです。

部屋のルームキーは、在室の時は電源ボックスにセットして部屋の照明を利用します。

全室オートロックなので、おでかけする時はルームキーを忘れずに!

館内設備をチェック!「北館」には自動販売機&喫煙所はホテルの外に設置

今回は特別に、「北館」のお部屋も見学させてもらいました。

レトロな雰囲気の「南館」とは違い、「北館」は木目やアイボリーを基調としています。温かみのあるスタイリッシュなデザインです。

見学させてもらったのは「北館」3階にあるツインのお部屋。

客室の雰囲気は淡色使いで明るく、「OMO」のロゴ入りクッションの配色も「南館」とは違っていました。

水回りはコンパクトでシンプルな造りに。

「南館」の部屋とは違い浴室はなく、浴槽のないシャワーブースが設置されています。

フロントのある北館には飲み物の自動販売機が設置されていました。

ホテルの斜向かいにコンビニはありますが、外へ出なくても飲み物を購入することができるのはうれしいですね!

また、館内には喫煙所がありませんが、大浴場のそばの連絡通路から屋外へ続く扉を開けると灰皿が設置されています。

客室内はすべて禁煙なので、タバコを吸う方はこちらのスペースを利用しましょう。

OMOベース」で感じる小樽の魅力!「Go-KINJO MAP」による観光案内やオルゴールの貸し出しも

フロントがある「北館」1階のロビーには、「Go-KINJO MAP」という、近隣の飲食店やアクティビティスポットを掲載した大きな地図があります。

居酒屋、カフェ、寿司店などのグルメスポットが写真付きで掲載されているので、外出してグルメを楽しむ際にとても活躍しますよ!

各スポットの詳細はカードに記されているので、地図と番号を照らし合わせて目的のお店がある位置を把握しましょう。

Go-KINJO MAP」の扉の後ろには、現在は「南館」として利用されている「旧小樽商工会議所」で使用されていたものを移設した消火栓や分電盤がオブジェとして展示されています。

ソファーの間にはレトロなオルゴールがあり、タイミング良ければその音色を聞くことができます。

アンティークな佇まいと精密な造りに歴史と職人の技術を感じますね!

フロントの横には小さめのオルゴールがたくさん並ぶ「オルゴールライブラリー」があり、こちらは客室で音色を楽しむためのもの。

貸し出しも行っているので、気になるオルゴールを部屋に持っていき音色を楽しんでください。

この日は夕方から雨が降り出したので、フロントでは傘の貸し出しサービスを行っていました。

急な雨天でも安心しておでかけができるサービスがあるのはとても心強いですね!

ご近所ガイド「OMOレンジャー」と一緒に街歩き!ガイドブックには載っていないディープな小樽を見つける

OMO5小樽 by.星野リゾート」の名物アクティビティのひとつが、ご近所ガイド「OMOレンジャー」とともに散歩を楽しむ街めぐりツアー。

無料で12回開催されており、フロントで申し込みすることができます。

今回私も、栃木県から観光に来ていたご夫婦とともにツアーに参加し、小樽の街を散歩してきました。

現在は「小樽浪漫館」として営業している「旧百十三銀行小樽支店」の建物。

人気コミック「ゴールデンカムイ」にも登場した建物ということで、トレンドの話題を絡めてその歴史についてわかりやすく説明を受けることができるのもこのツアーの魅力です。

近隣のおいしい飲食店や歴史的建造物の説明を受けながら、旧手宮線の線路に沿って歩いていきます。

旧色内駅の跡地まで歩き、堺町通り商店街の方へ。

これまでに何度も来たことがある場所でも、「OMOレンジャー」の小話が面白く、「へぇ~、そうなんだ!」と思わず頷いてしまうことが何度もありました。

商店街にある雑貨屋「奥野商店」は、元々はここで金物屋を営んでいたのだそう。

店内へお邪魔して商品を見せていただきました。

「奥野商店」では、牛乳パックを加工した唯一無二のデザインが魅力の手作りポーチを販売。

北海道でしか見ることができないデザインもあるので、お土産としても好評なようです。

他にも、オリジナルデザインのアパレル小物やハンドメイドのカゴバッグなどが販売されていて、つい気になって手に取ってしまう珍しいものがたくさん販売されていました。

街歩きツアーの終点は、「LeTAO本店」のそばにある小樽屈指の観光スポット「メルヘン交差点」

タイミングが良ければ、交差点にある上記時計の音色を聞くことができます。

実は、LeTAOの名前の由来は「小樽」の逆読みではないということを「OMOレンジャー」から聞き、また新たな発見へとつながりました。

(詳細は、実際にツアーに参加した時にOMOレンジャーから聞いてくださいね!)

朝市で海鮮三昧の朝ごはんはいかが?地元の人々と触れ合える市場ツアーを開催

(画像提供:星野リゾート様)

小樽文化のひとつである朝市の雰囲気を、滞在中に体験することができるツアーを開催している「OMO5小樽 by 星野リゾート」

ホテルから徒歩圏内にある「三角市場」へ赴き、市場の方がお節介に旬の海鮮をおすすめしてくれ、海鮮丼にのせるネタを自分で選ぶことができる「朝市で勝手にお節介丼ツアー」は、特に北海道外からの観光客に人気のアクティビティです。

(画像提供:星野リゾート様)

地元の人たちと交流しながら今食べるべき海鮮ネタをたっぷりといただくことができるユニークなツアーで、普段あまり見ることができない「八角」や「柳の舞」など希少価値の高い魚があることも。

2日前までに公式サイトでの予約が必要となり、参加費用は1名4,500円(税込)。

通年行われているツアーですが、開催時期や仕入れ状況によって内容が一部変更になる場合があります。

夏限定の運河クルージングはいかが?小樽運河で楽しめる美味しいビールと地元のグルメ

(画像提供:星野リゾート様)

OMO5小樽 by 星野リゾート」では、202271日から831日までの期間限定イベントとして「小樽運河ビアクルージング」というイベントが開催されています。

小樽運河をクルージングしながら地元・小樽のクラフトビールを楽しみながら街並みを眺める、贅沢な夕涼みはいかがでしょうか?

(画像提供:星野リゾート様)

ビールのおともには、地元飲食店が作るおつまみもご一緒に。

ニシンのアンチョビやホッケなどを使用した、北の港町ならではのおつまみをあじわうことができます。

(画像提供:星野リゾート様)

開催期間中は「OMOベース」にて「小樽ご近所ビアミーティング」を実施。

クルージング後もビールを楽しめるよう、おすすめのビヤバーやおつまみを紹介してもらえますよ!

参加料金は1組15,400円から(人数によって料金が異なります)で、1日1組2~10名で対応。

公式サイトから3日前までの予約が必要となるので、気になる人は事前にチェックを忘れずに。

宿泊者限定の特別なスイーツを堪能!「LeTAO」とコラボした「目覚めのフロマージュパルフェ」をいただく

小樽滞在の締めくくりは、ドゥーブルフロマージュで有名な洋菓子店「LeTAO」が運営する「LeTAO PATHOS」にある専用スペースでスイーツタイムを。

目当ては、「OMO5小樽 by 星野リゾート」の宿泊者限定でいただくことができるオリジナルのパフェです。

チェックインの際に受け取った「招待状」を持参し、館内の専用スペースへ。

いただいたのは、140食限定 の「目覚めのフロマージュパルフェ」

単品は1,650円、ドリンクセットだと1,870円(いずれも税込)でいただくことが可能。

ワイングラスのような形の脚付きのパフェグラスを使用し、グラス内に空洞を作ることでおしゃれで繊細な雰囲気を作り出しています。

砂糖で作られたプレートの上には、いちごやキウイ、みかんなどいろとりどりのフルーツがトッピング。

ホイップクリーム状のものは、ルタオオリジナル生クリームの「ヨーグルトシャンティ」。

レモンジュース、ヨーグルトを合わせたレアチーズケーキのようなさっぱりとしたあじわいのクリーム。

グラスの中にはたくさんのベリーとオールブランが入っていて、食べごたえもしっかりと感じられます。

グラスの中央に配置された「北海道産アロニアとハスカップのソルベ」は甘酸っぱくて濃厚なあじわい。北海道らしいおいしいスイーツをあじわうことができて大満足です。

※仕入れ状況により食材の産地やメニューが変更になる可能性があります

1泊2日で遊びつくした小樽の街!新たな発見がいっぱいの充実した時間を満喫

今回「OMO5小樽 by 星野リゾート」に1泊して、趣のある素敵な客室に滞在できたこと、また「OMOレンジャー」との散歩はとても楽しい経験となり、また改めて宿泊してみたいという思いが帰宅後すぐに湧き上がってきました。

OMO5小樽 by 星野リゾート」は食事も素晴らしく、レストランのレポートは別の記事にて詳細を掲載していますので合わせて読んでみいてくださいね!

 

★宿泊者限定の食事がすごい!「OMO5小樽 by 星野リゾート」で楽しむ北海道とスペインの融合グルメ

Eriko Misawa

  • ISE 2022/2/11追加