小樽市随一の繁華街・花園地区で開業し、2023年で40周年の節目を迎える老舗バー「Bar MODERN TIMES」。

夜の闇を明るく照らすネオン看板が並ぶ、第2小川ビルの1階にお店があります。

ビルの自動ドアを抜けてすぐの場所にある「Bar MODERN TIMES」の入口。

どこか懐かしい古風な佇まいに期待を膨らませつつ、その先に広がる老舗バーの雰囲気を想像しつつお店のドアを開きます。

まるでアメリカのバーのような雰囲気。ライブ映像が流れる店内は居心地抜群

店内は間接照明やブラックライトを駆使。ナイトスポットならではの大人な雰囲気のある落ち着いた空間です。

数か所に設置されたテレビモニターには、洋楽のライブ映像が流れています。

オーナーの太田善之さんは、これまでに小樽の街を盛り上げようと積極的に「街おこし」に関わってきた人物のひとりでもあります。

小樽市内で開催されるイベント向けにオリジナルカクテルを考案したり、市内各所の飲食店でアレンジを加えて提供することができる「小樽名物」を生み出したりと、その多岐にわたる功績はまさに「小樽のビッグダディ」。

お店を切り盛りしながら話してくれる小樽の歴史や観光に関する小話は、思わず聞き入って長居してしまいそうなとても面白い内容ばかりです。

今では小樽の新名物に!金魚鉢に入った見た目が可愛らしい「小樽生ワインボール」の誕生秘話

現在小樽市内各所で販売されているご当地カクテル「小樽生ワインボール」の生みの親でもある太田さん。

地元企業である「北海道ワイン おたる醸造所」とのコラボレーションから生まれたブルーのカクテルは、「誰でも作ることができる簡単なレシピ」にこだわり太田さんが考案したものです。

Bar MODERN TIMES」では、この「小樽生ワインボール」を金魚鉢グラスに入れて提供。

グラスは地元企業「大正ガラス」にオーダーした特注品で、この金魚鉢グラスでいただく「小樽生ワインボール」を飲むことができるのは、同店とその系列店の「Bar Carroll gardens」の2店舗のみ。

淡いブルーのカクテルに浮かぶいろとりどりのフルーツ。

「北海道ワイン おたる醸造 ナイヤガラ」をベースに、ブルーキュラソーとフルーツを加えたフォトジェニックなカクテル。いまでは小樽市内およそ50店舗で提供されています。

Bar MODERN TIMES」ではこの「小樽生ワインボール」を600円(税込)で提供。

ナイヤガラ種のぶどうのジューシーな香りと白ワインのさっぱりとしたあじわいを、同時に楽しむことができる人気のカクテルです。

カクテルを通じて小樽の「歴史」を知る!小樽で催される夏のイベント限定で販売された商品を紹介

2022730日、31日の両日、小樽運河周辺で行われた「小樽サマーフェス」というイベントにも太田さんは関わっていました。

当日イベント会場のみで販売されたオリジナルカクテル「ノースキャナルベイビー」も太田さんがレシピを考案したもの。

今年市政100年を迎える小樽市を記念して「100」という数字にこだわり、その足跡を知るべく「歴史」をテーマにしたカクテルを考案しました。

ベースとなるのは、100年以上前に小樽市塩谷で現生していたものを発見したぶどうを使った「旅路」というオレンジワイン。

そこに、およそ100年(正確には97年)営業を続ける「野島製菓」のラムネを加え、いちご、オレンジ、ミントを飾ります。

また、71日から831日まで開催される「おたる浴衣ウィーク」で提供されるカクテル「遊美」は500円で提供。

このカクテルは、以前京都葵太夫が小樽市を訪問した際にイベントで提供されていたカクテルです。

パッションフルーツリキュールの「パッソア」と「ナイヤガラ」、「グレープフルーツジュース」をベースにした飲みやすいカクテル。串切りにしたフルーツは「扇子」、飾られた造花は「浴衣の柄」、ストローは「帯」をそれぞれイメージしているんですって。

夜の小樽のディープな楽しみを満喫!オーナーの人柄に惚れてまた会いたくなる

オーナーの太田さんはニューヨークでバーテンダーライセンスを取得した筋金入りのバーテンダー。この道45年の超ベテランです!

今回ご紹介したカクテル以外にも、希望を伝えれば、それぞれの好みに合ったカクテルを作ってくれますよ!

話していると時間を忘れてつい引き込まれてしまう、太田さんの魅力的なトークもぜひあじわってみてください。

  • ISE 2022/2/11追加